馬の遺伝子解析
2012 / 10 / 12 ( Fri )
iPS細胞研究の京都大の山中教授、ノーベル医学生理学賞受賞のニュースは今週のビッグニュースでした。倫理的な議論は必要ですが、今後の難病の治療への期待、医学生理学生物学への寄与が高まるのは間違えないと思います。

科学の進歩によって、動植物の謎が少しずつ解き明かされつつあるわけですが、そんな中で、アルバイトKさんがこんな記事を見せてくれました。

Nature 英語版 Horse gait traced to single mutation
http://www.nature.com/news/horse-gait-traced-to-single-mutation-1.11308

上記を要約したAFPBB News の記事(日本語) 
DNAで名競走馬が分かる?歩き方に影響する遺伝子の変異を特定
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2898122/9436643

「名競走馬が分かる」というのはちょっとどうかと思いますが(どうしてそうなっちゃうんでしょう?苦笑)側対歩と斜対歩を決定付けているであろう遺伝子の場所と配列が分かったという記事です。

一般的に馬は斜対歩が多く、側対歩の方が少ないです。Nature 英語版の方に写真が出ているアイスランディックは側対歩が有名な品種ですが、この品種には側対歩の配列が見つかったとの事。また、繋駕競馬(馬車を曳く競馬)の馬スタンダードブレッドにもこの遺伝子配列がみられたそうです。

DSC00706.jpg
(画像はケンタッキーで見たアイスランディック 角のグラスの中にはビール(公演中だから水かも)が入っています。側対歩は揺れが少なく、ビールもこぼれない!というデモンストレーションです。)

アイスランディックには側対歩の他にもトルートという特殊歩様もあり、全ての歩様が出来る種牡馬は非常に大切にされ、その血が受け継がれているとの事。遺伝要因がはっきりわかった事で今後の繁殖に役立つかもしれないですね。トルートの遺伝子配列も分かると良いのですが。

他にも、特殊歩様のある馬(gaited horse breeds)サドルブレッドやフォックストロッター、テネシーウオーキング、パソフィノなどの特殊歩様に独特の遺伝子配列もあるのでしょうか?また、その配列は同じ遺伝子に乗っているのでしょうか?側対歩のできる和種にも同じ遺伝要素があるのでしょうか?興味は尽きません。
wikipedia  gaited horse breeds のリスト
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_gaited_horse_breeds

人間だと倫理的に問題があるとか選択的な生命の取捨選択に関わるとしてタブーとされますが、恐らく今後、馬を含めた動物の繁殖には大きく関与してくるものと思います。現に有名競技馬のクローンがすでに作られるなど、馬産業は大きく変わり始めているのです。

将来の五輪、クローン馬が出場可能に(ナショナルジオグラフィック ニュース)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120806001

Cloned horses may now compete says FEI(horse and hound)
http://www.horseandhound.co.uk/news/397/313182.html
有名競技馬が既にクローンになっていると記載

今までのように経験と勘による交配ではなく、遺伝子検査による交配・遺伝子検査による種牡馬の格付けなども今後進むのかもしれません。今後馬の歴史は科学技術によって大きく変化していくのかもしれません。


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